Module 7 : n8n 自動化

LPから来る問い合わせ、毎朝のレポート、SNSの投稿…
これらを人手をかけずに回す仕組みが、制作者の次の武器です。
n8n はコードを書かずにAPIやSaaSをつなぐノーコード自動化の決定版。
2026年には400+連携・70+ AIノードで AI エージェントも構築可能に。

⏱ 所要時間: 約8時間 📚 8レッスン 🎯 難易度: 中級 🧰 ノーコード

7.1 n8n とは?— 自動化ツールの決定版

所要: 約20分 📖 形式: 読み物 🔰 前提: Module 4 完了

🎯 このレッスンの到達目標

  • n8n が何をするツールかを説明できる
  • Zapier / Make との違いと使い分けを知る
  • 自分の業務で自動化できる候補を3つ以上挙げられる

n8n(エヌ・エイト・エヌ)は、コードを書かずに異なるサービスを繋いで自動化できるノーコードワークフローツール。2026年現在、400以上の連携・70以上のAIノードを備え、個人でも中堅企業でも使える万能選手として急成長しています。

n8n で自動化できる業務の例

📬 問い合わせ対応

LP → フォーム送信 → 自動返信 + 担当者Slack通知 + CRM登録

📊 レポート自動化

毎朝9時 → 売上集計 → AI要約 → Notionに記録 → Slack投稿

📢 SNSクロスポスト

X投稿 → Instagram / Facebook / LinkedIn へも自動転載

🎧 カスタマーサポート

メール受信 → AIが重要度分類 → 緊急はSlack、FAQは自動返信

🔍 リサーチ集約

RSS / ニュース → AI要約 → Discord配信 → Notion保存

🛒 EC運営

Shopify 注文 → 在庫確認 → 発送指示 → 追跡メール自動送信

競合ツール比較(2026年版)

ツール 料金感 特徴 向く人
Zapier $20〜/月、タスク数で課金 最もメジャー、簡単 ライトユーザー
Make (旧 Integromat) $9〜/月 視覚的、複雑な処理もOK 中級〜
n8n(推奨) セルフホスト無料 / Cloud $20〜 OSS、AIノード豊富、実行数課金 コスパ重視・AI活用
Dify OSS / Cloud 無料枠あり AIアプリ構築特化 AI中心

n8n を選ぶ3つの理由

💰 1. 圧倒的コスパ

VPS で月 $15〜25 のセルフホスト = Zapier の $500/月相当の処理が可能

🤖 2. AI特化の進化

70+ AIノード、LangChain 統合、AI Agent ノード。顧客の 75%が AI 機能を利用

🔓 3. 自由度

カスタムコード (JavaScript / Python) を挿入可能。複雑な条件分岐や変換も思いのまま。

🔒 ボーナス: データ主権

自分のサーバーで動くため、機密データが外部に出ない。法人利用で強力な利点。

💡 HP制作 + 自動化で単価3〜5倍

「LPを作ります」だけでなく「LP + 問い合わせ自動化 + CRM連携 + 週次レポート配信」までセット提案できると、案件単価は 3〜5倍 に跳ねます。2026年の制作者が武器にすべきスキルです。

✏️ MINI QUIZ

n8n を Zapier と比較したときの、もっとも大きな利点は?

  • AUIが必ず日本語で表示される
  • Bセルフホストなら月$15〜25で Zapier $500/月相当の処理が可能
  • Cn8nは大手IT企業しか使えない
✅ 正解! コストと自由度の両立が n8n の最大の強み。学習で慣れればZapierから移行する人が多いです。
💡 30秒で復習

n8nはノーコード/ローコードの自動化ツール。トリガー(Webhook/定期実行)→処理(API呼出/AI推論/分岐)→出力(メール送信/DB保存)をブロックで繋ぐ。Zapierの自社運用版に近い。

7.2 環境構築 — Docker で10分で起動

所要: 約40分 💻 形式: ハンズオン 🔰 前提: 5.1

🎯 このレッスンの到達目標

  • n8n を自分の環境で起動できる
  • ブラウザから管理画面にアクセスできる
  • 将来の本番運用を見越した選択ができる

起動方法3パターンの比較

① n8n Cloud(最簡単)

料金: $20〜/月(14日無料)
メリット: アカウント作成5分で使える
デメリット: コストがかかる

② Docker ローカル起動(学習推奨)

料金: 無料
メリット: 無制限、学習に最適
デメリット: PC 起動時しか動かない

③ VPS セルフホスト(本番用)

料金: VPS 月 $5〜25
メリット: 24時間稼働、商用利用可
デメリット: サーバー管理の知識が必要

🧑‍💻 本モジュール推奨

学習は② Docker → 実務で使い始めたら③ VPS (Hetzner / DigitalOcean)

Claude Code で Docker 起動を一括依頼

この Mac に n8n を Docker で起動してください。

要件:
- データは永続化(再起動しても消えない)
- ポート 5678 で起動
- ブラウザで http://localhost:5678 でアクセスしたい
- BASIC認証でIDとパスワードを設定

Docker Desktop が未インストールなら、
まずそれのセットアップから案内してください。

動作確認できたら、「管理画面の初期設定の流れ」も教えて。

手動でやる場合のコマンド

# Docker Desktop for Mac をインストール後
docker volume create n8n_data

docker run -it --rm \
  --name n8n \
  -p 5678:5678 \
  -v n8n_data:/home/node/.n8n \
  -e N8N_BASIC_AUTH_ACTIVE=true \
  -e N8N_BASIC_AUTH_USER=admin \
  -e N8N_BASIC_AUTH_PASSWORD=your-strong-password \
  docker.n8n.io/n8nio/n8n

# → http://localhost:5678 でアクセス

初回アクセス後のセットアップ

  1. 管理者アカウントを作成(メール + パスワード)
  2. ワークスペースの名前を設定
  3. Credentials(認証情報)はあとで追加するのでスキップOK
  4. ダッシュボードに到達したら完了
⚠️ 初期トラブルの対処

Q. Docker Desktop 起動で止まる
A. Mac 再起動が必要。Apple Silicon は「Rosetta 2 を使用」設定も確認

Q. ポート 5678 が使用中
A. -p 5679:5678 のように別ポートに変更

Q. どうしても進まない
A. エラーを Claude Code に貼って対処を聞く

✏️ MINI QUIZ

本モジュールで学習用途に推奨される n8n の起動方法は?

  • A有料 Cloud プランを即契約
  • BDocker でローカル起動(無料・無制限)
  • Cサーバーを自作する
✅ 正解! 学習中は Docker ローカルが最適。慣れてきたら VPS へ移行するパスが一般的です。
💡 30秒で復習

環境構築は ①n8n.cloud(即使える)②Docker(自社サーバ)の2択。ローカル試用はnpx n8n。本格運用はDocker+独自ドメイン+SSL。月額€20〜の有料プランで安心。

7.3 基本概念と UI — n8n の構造を理解する

所要: 約20分 📖 形式: 読み物 🔰 前提: 5.2

🎯 このレッスンの到達目標

  • Workflow / Node / Trigger / Credential の4概念を説明できる
  • n8n の管理画面の基本操作が分かる
  • ワークフローを設計する思考の型を身につける

4つの基本概念

🔄 Workflow(ワークフロー)

自動化の1単位。1本のフローチャート。
例: 「問い合わせ対応フロー」

📦 Node(ノード)

フローの1ステップ。丸い箱で表示される。
例: 「Gmail: メール送信」「HTTP Request: APIを叩く」

▶️ Trigger(トリガー)

ワークフローの起点。最初に置く特殊なノード。
手動 / 定時 / Webhook 受信 / メール受信 など

🔑 Credential(認証情報)

外部サービス(Slack, Gmail 等)に接続するためのトークン。
一度登録すれば複数ワークフローで再利用できる。

データの流れ = 前のノードから次へ

ノード同士を線で繋ぐと、前のノードの出力データが後のノードに渡ります。

[Webhook] → [Gmail Send] → [Slack Notify] → [Google Sheets Append]
    ↓             ↓              ↓                   ↓
  受信データ   送信成功     通知成功         記録完了

管理画面の基本UI

  • 左サイドバー: Workflows / Credentials / Executions(実行履歴)
  • 中央キャンバス: ノードを配置して線で繋ぐエリア
  • 右パネル: ノード追加、設定、AI による支援
  • 上部: 保存、実行、アクティブON/OFF

ワークフロー設計の思考の型

  1. トリガーは何か?(何が起きたら走るのか)
  2. 最終アウトプットは何か?(どこに何が残ればOK?)
  3. 途中で分岐はあるか?(条件によって処理を変える)
  4. エラー時の挙動は?(失敗したら誰に通知?)
  5. 人間の承認は必要か?(危険な処理の前に確認)
💡 設計は紙に書いてから

いきなり n8n を触るのではなく、紙やホワイトボードに四角を書いて矢印で繋ぐのが良い習慣。作ってから「やっぱり違う」を防げます。

✏️ MINI QUIZ

Slack や Gmail に接続するときに「一度登録すれば複数ワークフローで再利用できる」もの、何と呼ぶ?

  • ANode
  • BTrigger
  • CCredential
✅ 正解! Credential は「接続情報」。一度作れば全ワークフローで使い回せます。
💡 30秒で復習

基本概念は「Workflow(フロー全体)/ Node(処理1単位)/ Trigger(起点)/ Connection(線)」。UIは左ペインがノード一覧、中央がキャンバス、右ペインが詳細設定。

7.4 はじめてのワークフロー — まずは動かしてみる

所要: 約40分 🛠 形式: ハンズオン 🔰 前提: 5.3

🎯 このレッスンの到達目標

  • ノードを配置して線で結ぶ基本操作ができる
  • テスト実行でデータの流れを確認できる
  • Slack または Gmail に通知を送る1本を完成させる

最初のワークフローとして 「手動実行 → 現在時刻取得 → Slack または Gmail に通知」を作ります。

STEP 1: 新規 Workflow を作成

  1. 左サイドバー「Workflows」→「Add workflow」
  2. 空のキャンバスが開く
  3. 右上でワークフロー名を「Hello Notification」に

STEP 2: Manual Trigger を追加

  1. 中央の「+」アイコンをクリック
  2. 「On clicking Execute workflow」を選択
  3. 起点が設定される

STEP 3: DateTime ノードを追加

  1. Manual Trigger の右の「+」→「Action in an app」
  2. 「Date & Time」で検索 → 「Get Current Date」
  3. Format を「yyyy-MM-dd HH:mm」などに

STEP 4: Slack(または Gmail)通知

Slack の場合:

  1. 「+」→「Slack」→「Send a message」
  2. Credential を新規作成: Slack のトークンを貼り付けて認証
  3. Channel: #general など
  4. Text: 現在時刻は {{ $node["Date & Time"].json.result }} です

Gmail の場合:

  1. 「+」→「Gmail」→「Send a message」
  2. OAuth 認証で Google アカウント接続
  3. To: 自分のメール / Subject: 「n8n テスト」 / Message: 時刻を入れる

STEP 5: テスト実行

  1. 上部の「Execute Workflow」ボタンをクリック
  2. 各ノードが順に緑のチェックマークになれば成功
  3. Slack または Gmail を確認、時刻が届いていれば完成
💡 データの受け渡し = 式(Expression)

n8n で「前のノードの値を使う」ときは {{ ... }} で囲む式を書きます。
例: {{ $json.email }}(前のノードの email フィールド)
UI 上でフィールドをクリックすると候補がサジェストされるので暗記不要。

トラブル時の確認ポイント

  • ノードが赤色 → エラー。ノードをクリックして詳細を見る
  • 「Executions」タブで全実行履歴を見られる
  • Credential エラーなら、接続情報が間違っている(トークン有効期限切れなど)
✏️ MINI QUIZ

n8n でワークフローの「最初に必ず置くノード」の種類は?

  • AAction
  • BTrigger
  • CCredential
✅ 正解! Trigger が起点。手動 / 定時 / Webhook / メール受信など多数の種類があります。
💡 30秒で復習

最初のワークフロー:Manual Trigger → HTTP Request → Slack送信。3ノードで「ボタン押すとSlackに通知」が動く。この成功体験が次のステップへの推進力になる。

7.5 LPフォームを n8n に繋ぐ

所要: 約60分 🔌 形式: 実制作 🔰 前提: 5.4

🎯 このレッスンの到達目標

  • Webhook トリガーで外部からデータを受け取れる
  • Module 4 で作ったLPのフォームを n8n に接続する
  • 自動返信 + Slack通知 + Sheets記録 を一気通貫で実装する

目指すフロー

[LPフォーム送信]
     ↓ HTTP POST
[Webhook トリガー]
     ├─→ [Gmail] お客様に自動返信
     ├─→ [Gmail] 自分宛に新規問い合わせ通知
     ├─→ [Slack] #contact チャネルに投稿
     └─→ [Google Sheets] 顧客情報を追記

STEP 1: Webhook トリガーを作る

  1. 新規 Workflow →「Webhook」トリガーを追加
  2. HTTP Method: POST
  3. Path: contact-form(任意の名前)
  4. 「Listen for Test Event」を開始
  5. 生成された URL をコピー(例: https://n8n.example.com/webhook/contact-form

STEP 2: LPのフォームを修正(Claude Code 依頼)

Module 4 で作った LP のフォームを修正して、
以下のURLにPOSTするようにしてください。

URL: https://n8n.example.com/webhook/contact-form

フィールド: name / email / message
送信後は「お問い合わせありがとうございました」
のメッセージを表示。
バリデーション(必須チェック、email形式)も追加。
JavaScript の fetch API で非同期送信にして、
ページ遷移なしで完結させてください。

STEP 3: LPからテスト送信

実際にフォームを送信 → n8n で Webhook がキャッチできたか確認:

  • n8n のトリガーノードに送信データが記録される
  • name / email / message がきちんと入っていればOK

STEP 4: Gmail ノードで自動返信

  1. Webhook の右に「+」→「Gmail」→「Send a message」
  2. To: {{ $json.body.email }}
  3. Subject: 「お問い合わせありがとうございます」
  4. Body:
    {{ $json.body.name }} 様
    
    この度はお問い合わせいただき、
    誠にありがとうございます。
    担当者より1営業日以内に
    ご連絡させていただきます。
    
    --
    モカの木

STEP 5: 自分宛の通知

もう1つ Gmail ノードを追加:

  • To: 自分のメール
  • Subject: 「【新規問合せ】{{ $json.body.name }} 様より」
  • Body: 全フィールドを列挙

STEP 6: Slack と Google Sheets を並列で

Webhook ノードから複数ノードに分岐できます(矢印を複数引く):

  • Slack: Send message to channel で #contact に投稿
  • Google Sheets: Append Row で顧客リストに追加

STEP 7: ワークフロー公開 (Activate)

右上のトグルを「Active」にすると、LP からのPOSTで自動実行されるようになります。

💡 追加アイデア(案件提案用)

・LINE公式アカウントに友だち化誘導メッセージ送信
・CRM (HubSpot / Notion DB) へ自動登録
・Chatwork 通知
・受信内容に応じた複数担当者への振り分け

✏️ MINI QUIZ

LPのフォームから送信されたデータを受け取って処理する、n8n のトリガーの種類は?

  • AManual Trigger
  • BWebhook
  • CSchedule Trigger
✅ 正解! Webhook は「外部からHTTP POSTで起動」するトリガー。LPフォーム連携の定番です。
💡 30秒で復習

LPフォーム連携:Webhook ノードでフォーム受信 → スプレッドシート保存 → 自動返信メール → Slack通知 → CRM登録。リード獲得から初動対応までを完全自動化できる。

7.6 AIノードで賢い自動化

所要: 約60分 🧠 形式: 実習 🔰 前提: 5.5

🎯 このレッスンの到達目標

  • n8n の AIノードで問い合わせを自動分類できる
  • AI Agent ノードで複雑なタスクを任せられる
  • 人間承認(Human-in-the-Loop)を組み込める

n8n 2026 年版の最大の武器は、70以上の AI ノードと LangChain 統合。データを AI に通してから次のノードに渡すことで、「ただのデータ転送」を「賢い判断」へ進化させられます。

代表的なAIノード

🧠 Anthropic (Claude)

長文要約・論理的な分析・コード生成に強い。本研修推奨。

🤖 OpenAI (GPT)

汎用的、画像入力も。多様なタスクに万能。

🔎 AI Agent

複数ツール(検索、計算、外部API)を自分で使い分ける自律エージェント。

📄 Information Extractor

テキストから構造化データ(JSON)を抽出。メール→CRM転記など。

例: 問い合わせ自動分類

[Webhook: 問い合わせ受信]
      ↓
[Anthropic ノード]
  プロンプト: 「この問い合わせを
   pricing / technical / complaint / other
   から1つ選んで、英単語だけで返して」
  入力: {{ $json.body.message }}
      ↓
[IF ノード: カテゴリで分岐]
      ├ pricing   → [Slack #sales に通知]
      ├ technical → [Slack #cs に通知]
      ├ complaint → [緊急: 代表にSMS通知]
      └ other     → [通常返信フロー]

プロンプトの書き方(n8n 版)

n8n の AI ノードでは、テンプレート変数 {{ }} を使って前ノードの値を埋め込めます:

System Prompt:
あなたは問い合わせ分類の専門家です。
以下のカテゴリから最適なものを1つだけ、
英単語だけで返してください(前後の説明不要):
- pricing (料金)
- technical (技術)
- complaint (クレーム)
- other (その他)

User Prompt:
{{ $json.body.message }}

AI Agent ノード — 自律エージェント化

2026年の目玉機能。LLM + 複数ツールを組み合わせ、AI が自分で判断して処理します:

AI Agent の設定例:
- LLM: Claude Sonnet
- ツール:
  - Google Sheets(過去の顧客データ検索)
  - HTTP Request(外部APIで在庫確認)
  - Calculator(見積計算)
- プロンプト: 「顧客の問い合わせから、
  必要なツールを使って見積を作成して」

AI活用のコスト感

モデル 1リクエスト(平均) 1,000リクエスト
Claude Haiku約0.02円約20円
Claude Sonnet約0.3円約300円
Claude Opus約1.5円約1,500円

Human-in-the-Loop(人間承認)

AI が危険な判断をしそうな処理の前に、人間の承認を挟めます:

[Webhook]
   ↓
[AI: メール下書き生成]
   ↓
[Send and Wait for Approval]
   → Slack にボタン付きメッセージ
   → 人間が Approve をクリック
   ↓
[Gmail Send]
⚠️ AI自動化の落とし穴

全自動は危険: 最初は必ず Human-in-the-Loop で
コスト監視: 無限ループや大量アクセスで月数万円に跳ねることも
エラーハンドリング: AIが不安定な回答を返すことも想定する

✏️ MINI QUIZ

n8n で AI を活用する最大のメリットは?

  • A人間の仕事を完全に置き換えられる
  • B従来は人手だった「判断・分類・要約」をフローに組み込める
  • Cワークフローの実行速度が上がる
✅ 正解! 単なるデータ転送を超えた「賢い自動化」が AI ノードの真価です。
💡 30秒で復習

AIノードは OpenAI/Claude/Gemini を直接呼出可。問合せ内容を要約・分類・優先度判定してSlackに通知、低優先度は自動返信、高優先度は人間にエスカレーション。

7.7 運用・エラーハンドリング・モニタリング

所要: 約30分 🛡 形式: 運用 🔰 前提: 5.6

🎯 このレッスンの到達目標

  • ワークフローのエラー時の挙動を設定できる
  • 実行履歴を見て問題を特定できる
  • API rate limit などのトラブルを回避できる

Executions(実行履歴)— 問題特定の第一歩

左サイドバーの「Executions」で全実行履歴を確認できます:

  • 成功 / 失敗をアイコンで識別
  • クリックすると、そのときの各ノードの入出力が見える
  • 「ここで何が起きたのか」をデバッグできる
  • 失敗したワークフローを「Retry」できる

エラーハンドリングの4パターン

① Continue on Fail

ノード設定で「失敗しても次に進む」に。重要度低い通知などに。

② Error Workflow

エラー時に別ワークフローを呼び出し、Slack/メール通知。

③ Retry on Fail

失敗時に自動リトライ。回数と間隔を設定可能。

④ Wait ノード

API rate limit 対策。ノード間に「5秒待つ」を挟む。

モニタリングの仕組み

  • 通知設定: エラー発生時に Slack / Email に即通知
  • 週次レポート: ワークフローの実行回数・成功率を定期集計
  • 外部ログ連携: Datadog / Sentry に流せる(本格運用時)

版管理とテスト環境

  • ワークフローのコピー: 本番を壊さず、コピーで実験
  • 環境変数: 開発・本番で URL やトークンを切り替え
  • Git連携(Enterprise): ワークフロー定義を git で版管理
💡 運用の黄金ルール

最初は小さく: 大規模ワークフローはいきなり作らない
エラーを想定: 「うまくいけば動く」ではなく「失敗したらこうする」を先に決める
通知は適度に: 何もかも通知すると麻痺する。重要なもののみ

✏️ MINI QUIZ

ワークフローが失敗したとき、その詳細(各ノードの入出力)を確認できる画面は?

  • AWorkflows 一覧
  • BCredentials
  • CExecutions(実行履歴)
✅ 正解! Executions はデバッグの命綱。失敗したらまずここを見るのが正解です。
💡 30秒で復習

運用注意:①APIキーは環境変数 ②エラー時の通知設定 ③実行ログの定期確認 ④バージョン管理(GitHubにエクスポート)。トラブル時はExecutionsタブから再実行&デバッグ。

7.8 実践 — LP と自動化を統合して提案する

所要: 約120分 🚀 形式: 統合演習 🔰 前提: 5.1〜5.7

🎯 このレッスンの到達目標

  • Module 4 のLPに、5.5/5.6の自動化を組み込む
  • AI + 人間承認を含む完結したワークフローを作れる
  • 案件提案の設計書を書ける状態になる

完成イメージ

[LPフォーム送信]
   ↓ Webhook
[n8n ワークフロー]
   ├─ [Anthropic: 問い合わせ分類]
   │    → 緊急度(高/中/低)を判定
   │
   ├─ [IF: 分岐]
   │   ├ 緊急: [代表のSMS通知]
   │   ├ 通常: [標準フロー]
   │
   ├─ [Anthropic: AIが返信文面を生成]
   │
   ├─ [Send and Wait for Approval]
   │   → Slack でボタン付き承認依頼
   │   → 担当が確認して Approve
   │
   ├─ [Gmail: お客様に返信送信]
   ├─ [Google Sheets: 顧客データ記録]
   └─ [Notion CRM: 新規カード作成]

STEP 1: 設計書を書く

Claude Code に提案書を作らせる:

以下の業務要件で、n8n ワークフロー設計書を
作成してください。提案書として使えるレベルで。

クライアント: 個人経営の歯科医院
業務要件:
- LPからの問い合わせを受けたら
- AIで痛み・緊急度を判定
- 緊急なら院長の携帯に SMS
- 通常なら24時間以内に返信する旨の自動メール
- 患者情報を Google Sheets に追加
- 週次で問い合わせサマリを院長に配信

納品物:
1. ワークフロー図(テキスト)
2. 各ノードの詳細と設定値
3. 必要な外部連携サービスと費用
4. 運用ルール・注意点
5. KPI(何をどう測るか)

STEP 2: n8n上で実装

設計書を基に、ワークフローを組み立て。詰まったら Claude に相談:

n8nでSMSを送信したいのですが、
日本で使えるおすすめの連携サービスと、
具体的なノード設定を教えてください。
(Twilio / KDDI Message Cast など)

STEP 3: テスト送信 → 本番化

  1. 自分でLPからフォーム送信
  2. 全ノードが緑色で完了するか
  3. 自動返信メールが届くか
  4. Slack 承認フローが機能するか
  5. Google Sheets にデータが入るか
  6. 問題なければ Active に切替、本番運用開始

案件提案のテンプレート

💼 提案書の骨子

1. 現状の課題: 問合せ返信に平均3日 / 見逃しが月2件
2. 提案する自動化: LP + n8n 連携で即時対応
3. 期待効果: 返信時間 3日 → 5分 / 見逃し 0件
4. 初期費用: ◯◯万円(LP制作 + 自動化構築)
5. 運用費: 月◯◯円(サーバー + API)
6. 導入期間: 2週間

🎓 モジュール5 修了チェック

🎉 自動化マスター!

「LP制作 + 業務自動化」の一気通貫提案ができる人材は、2026年時点で圧倒的に希少です。
個人事業主にも、中小企業にも、大企業にも等しく喜ばれるスキル。あなたの市場価値は明確に跳ね上がりました。
次の Module 8 は最終モジュール。本格的な SaaS を自分の手で世に出します。

✏️ FINAL QUIZ

LP + n8n自動化をセット提案することで得られる、もっとも大きな事業的メリットは?

  • Aコーディングが速くなる
  • B単なる制作より提案価値が大きく、案件単価を3〜5倍にできる
  • CLPの見た目がよくなる
✅ 正解! 「作って終わり」ではなく「作って運用まで自動化」できる人は希少価値です。
💡 30秒で復習

統合自動化:問合せ受信→AI分類→CRM登録→担当者アサイン→24h後フォロー→未返信なら再通知。n8n×AI×LP×Slackで「営業の事務作業ゼロ」が現実になる。

付録

📝 n8n × AI ノード プロンプトテンプレ集

そのまま使える業務自動化プロンプトを15パターン用意。コピペして自社用にカスタマイズ。

① 問合せ振り分け(営業 / サポート / その他)

あなたは問合せ振り分けAIです。
以下の問合せを「営業」「サポート」「その他」のいずれかに分類し、
JSON形式で返してください。

## 出力形式
{
  "category": "営業 | サポート | その他",
  "priority": "高 | 中 | 低",
  "summary": "30字以内の要約",
  "next_action": "推奨アクション"
}

## 問合せ内容
{{$json.body}}

② 議事録要約 → Slack投稿

以下の議事録を読み、Slack投稿用に整形してください。

## 出力形式
:memo: *会議名:* [タイトル]
:date: *日時:* [日付]
:bust_in_silhouette: *参加者:* [参加者]

*【決定事項】*
- (3つまで)

*【ToDo】*
- 担当者:期限:タスク (3つまで)

*【次回までに】*
- (1〜2つ)

## 議事録
{{$json.transcript}}

③ 営業日報 → CRM入力データ変換

以下の営業日報を構造化し、CRMに登録できるJSONを返してください。

## 抽出フィールド
- company: 訪問先企業名
- contact: 担当者名
- stage: 商談フェーズ(初回/提案/見積/受注/失注)
- amount: 想定金額(数値、不明はnull)
- next_step: 次のアクション
- next_date: 次回予定日(YYYY-MM-DD、不明はnull)
- summary: 80字以内の要約

## 営業日報
{{$json.report}}

④ メール文面 自動生成(顧客返信)

あなたは丁寧で温かみのあるカスタマーサポート担当者です。
以下の問合せに対する返信メールを作成してください。

## 制約
- 敬語、ビジネスメール体裁
- 250〜400字
- 解決できない場合は「担当者から24時間以内に連絡」と明記
- 最後に署名({{会社名}} カスタマーサポート)

## 問合せ
{{$json.inquiry}}

## 過去の対応履歴
{{$json.history}}

⑤ レビュー・口コミ分析

以下のレビューを分析し、JSONで返してください。

## 出力フィールド
- sentiment: ポジティブ | ニュートラル | ネガティブ
- score: 1-5
- keywords: 主要キーワード(最大5個、配列)
- improvement_point: 改善示唆(1文、なければnull)
- response_priority: 高 | 中 | 低(高=要謝罪/即対応)

## レビュー
{{$json.review}}

⑥ ブログ記事のSEOタイトル候補生成

以下の記事本文を読み、SEOに強いタイトル候補を5つ提案してください。

## 制約
- 28〜32文字
- 検索キーワードを左寄せ
- 数字 or 強調語を1つ含める
- クリックされやすい表現

## 本文
{{$json.body}}

⑦ 商品説明文 → ECサイト用HTML生成

以下の商品情報からECサイト掲載用のHTML(h2/h3/p/ul/li のみ使用)を生成してください。

## 構成
1. 商品名(h2)
2. キャッチコピー(p、太字)
3. 3つの特徴(h3 + p)
4. 仕様一覧(ul)
5. 使用シーン(h3 + p)

## 商品情報
{{$json.product_info}}

⑧ 求人原稿の差別化リライト

以下の求人原稿を、より魅力的にリライトしてください。

## 強化ポイント
- 仕事のやりがい(具体的な成長機会)
- カルチャー(働く環境の温度感)
- 数字(社員数、平均年齢、リモート率など)
- 求める人物像(スキルではなく姿勢)

## 元原稿
{{$json.original}}

⑨ 競合比較表 自動生成

以下のサービス情報を、比較表(Markdown)に整形してください。

| 項目 | A社 | B社 | C社 |
|------|-----|-----|-----|

## 比較項目(必ず含める)
価格、初期費用、無料プラン、サポート、API、日本語対応

## 元データ
{{$json.services}}

⑩ 文字起こしの話者分離 整形

以下の文字起こしを、話者ごとに整形してください。
話者は文脈から推測してください(営業 / 顧客 など)。

## 出力形式
[話者] 発言内容
[話者] 発言内容

## 元テキスト
{{$json.raw_text}}

⑪ X(Twitter)投稿文 自動生成

以下のブログ記事のX投稿文を3パターン作成してください。

## 制約
- 各140字以内
- 1パターン目:問題提起型
- 2パターン目:数字・実績型
- 3パターン目:質問・共感型
- ハッシュタグは2個まで

## 記事
{{$json.article}}

⑫ 採用候補者のスクリーニング

以下の応募者の経歴を読み、JSONで返してください。

## 出力フィールド
- match_score: 1-10(求人要件との適合度)
- strengths: 強み3点(配列)
- concerns: 懸念点(配列、なければ[])
- recommended_action: "面接推奨" | "保留" | "不採用推奨"
- interview_questions: 確認すべき質問3つ

## 求人要件
{{$json.job_requirements}}

## 応募者経歴
{{$json.resume}}

⑬ 業務マニュアルのFAQ抽出

以下のマニュアルから、想定されるFAQを10個抽出してください。

## 出力形式
[
  {"q": "質問", "a": "回答(マニュアルから引用、150字以内)"},
  ...
]

## マニュアル
{{$json.manual}}

⑭ Excelデータの異常値検知

以下のCSVデータを分析し、異常値・外れ値・入力ミスらしき箇所を指摘してください。

## チェック項目
- 数値範囲の妥当性
- 日付の整合性
- 必須フィールドの欠損
- 重複レコード

## 出力形式
[
  {"row": 行番号, "field": "フィールド名", "issue": "問題", "suggestion": "修正案"}
]

## データ
{{$json.csv}}

⑮ 多言語翻訳(業界用語保持)

以下の日本語テキストを{{言語}}に翻訳してください。

## 注意
- 業界用語({{業界名}})は適切な専門用語を使用
- 固有名詞・サービス名は原文のまま
- ビジネス文書のトーンを維持
- 数字・URL・コード部分は変更しない

## 原文
{{$json.text}}
💡 プロンプト改善のコツ

① 役割定義(あなたは〇〇です) ② 出力形式の明示(JSON/Markdown/箇条書き) ③ 文字数制限 ④ 禁止事項(「〇〇は使わない」) ⑤ 具体例(few-shot)の5点を入れると精度が安定。失敗例は「過去の失敗例」として渡すとさらに改善する。